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インド入札待ちでFOB軟化、中国供給余剰が重荷

インドの次回買い付け入札を前に買い手の様子見姿勢が強まり、FOBバルト海・中東・中国はそろって下落した。中国では生産好調と在庫増が重荷となり、日本市場も世界相場の軟化に連れて下押し圧力が出ている。


FOBバルト海・中東・中国市場

市況:下落

ドライバー:インド入札の詳細待ちで買い手が様子見に入り、不需要期のなかで全体に買い気が弱まった。中国では生産が高水準で、供給過剰感も強まっている。

レンジ価格感:FOBバルト海・中東・中国は、全体として600ドル台半ばから700ドル台半ばの広い価格帯で推移している。


バルト海市場

市況:下落

ドライバー:バルト海は続落した。アゼルバイジャン国営SOCARによる大粒尿素の販売入札が示されるなか、不需要期でメーカー側の販売圧力が強まっている。

レンジ価格感:600ドル台半ばから700ドル前後の水準感で、前週から下押しされた。


中東市場

市況:下落

ドライバー:ホルムズ海峡の事実上の封鎖が続く一方、不需要期で買い気は戻らず、次回のインド買い付け入札待ちの様子見ムードが強い。

レンジ価格感:600ドル台後半から700ドル台後半の範囲で推移している。

補足:供給面の不透明感は残るが、画像内では買い気の弱さとインド入札待ちが上値を抑える要因として示されている。


中国市場

市況:下落

ドライバー:国内生産が好調で、在庫も積み上がっている。農業需要は振るわず、工業需要も伸び悩んでおり、需給の緩和感が強まっている。

レンジ価格感:700ドル台前半から半ばの水準で、前週から下落した。

関連指標:中国当局がいつ輸出を解禁するかに注目が集まっているが、具体的な方針は示されていない。輸出が再開されない場合、6月中旬から始まる追肥期まで国内市況には下押し圧力がかかるとの見方がある。


日本市場

市況:下落

ドライバー:CIF日本は世界相場の下落に連れて軟化した。ベトナム積みカーゴの売り物も値下がりし、一部ではより安い手当ての可能性が出ている。

レンジ価格感:CIF日本は700ドル台後半から800ドル台前半の水準感。ベトナム積みでは900ドル前後のオファーを受けている需要家もあり、買い手側は800ドル前後の売り物を探している。

補足:中東メーカーからのスポット供給は少ない一方、ベトナムグループからの供給は比較的潤沢と指摘されている。国内では、これまで割高な輸入玉の購入に慎重だった買い手が徐々に関心を示し始め、商社への小口引き合いも出ている。中国積みカーゴが一部日本向けに供給されている可能性も示されたが、詳細は不明。


インド市場

市況:横ばい

ドライバー:CFRインドは前回から大きく変わらず、次回買い付け入札待ちで様子見ムードが支配的となっている。政府と主要輸入業者との間で協議が行われたとみられるが、内容の詳細は伝わっていない。

レンジ価格感:800ドル台を中心に、900ドル前後までを含む広い水準で推移している。


その他

インド周辺:インド国営肥料会社RCFがKSL向けに、尿素とDAP肥料を対象とした数万トン規模の買い付け入札を実施している。

バングラデシュ:国営化学会社BCICが数十万トン規模の買い付け入札を実施したもようだが、落札結果など詳細は不明。同国はホルムズ海峡封鎖以降、尿素が品薄となっている。

インドネシア:国営肥料会社Pupukが1万トン台規模の販売入札を実施したが、応札価格が販売希望価格に届かずキャンセルされたとされる。

米国:FOBベースで500ドル台後半の成約情報が伝えられたが、船積み時期など詳細は不明。

関連指標:欧州着LNGは10ドル台半ばへ上昇した一方、豪ニューキャッスル炭は100ドル台前半で小幅下落した。

韓国動向:韓国の輸入量は前月から増加し、中国からの減少分をベトナムやブルネイからの輸入で補った格好となっている。輸入単価は700ドル台後半まで上昇している。


今後の注目ポイント

  1. インド次回入札の実施時期と、買い付け価格がFOB市況を押し上げるか。
  2. 中国当局による輸出解禁の有無と、6月中旬以降の追肥需要への影響。
  3. 中国国内の高水準生産と在庫積み上がりが、下押し圧力をどこまで強めるか。
  4. 日本向けベトナム積みカーゴの値下がり余地と、国内小口引き合いの増減。
  5. ホルムズ海峡の封鎖状況と、中東スポット供給の限定感が再び意識されるか。


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※本トピックスはティーエヌエス株式会社が独自に調査・編集した情報をもとに作成しています。内容の正確性・完全性・最新性を保証するものではありませんので、最終的な取引判断は各社にてご判断ください。

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