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尿素 2026.07.13

尿素 市況は、バルト海と中東が供給不安を受けて反発する一方、中国は生産過剰を背景に続落し、地域ごとの方向感が分かれた。日本向けCIFも国際相場の下落を受けて軟化しており、供給地の価格だけでなく、輸送費や買い手の調達目線を含めた確認が必要となっている。
市況:FOBバルト海とFOB中東は前週から反発した。一方、FOB中国は続落しており、主要3市場が同じ方向へ動く展開にはなっていない。CFRインドは横ばい、日本向けCIFは下落した。
ドライバー:バルト海と中東では、米国とイランの緊張やホルムズ海峡の再封鎖を巡る動きから供給不安が再燃した。中国では高い工場稼働率が続く一方、肥料用・工業用需要が振るわず、生産過剰感が意識されている。
レンジ価格感:バルト海と中東はFOBで300ドル台半ばから400ドル前後、中国は300ドル台後半から400ドル前後が中心となった。日本向けCIFとインド向けCFRはいずれも400ドル台を中心とする。
補足:供給懸念によって反発した市場と、実需の弱さから下落した市場が併存している。日本の需要家は、FOB価格の方向だけでなく、輸送経路や運賃を含む着値の変化を個別に確認する必要がある。
市況:FOBバルト海は小幅に反発し、300ドル台半ばから後半を中心とする水準となった。これまで下落を続けてきた相場が底を打ったとの見方も浮上している。
ドライバー:ホルムズ海峡の再封鎖を巡る動きにより、中東からの供給に対する不安が再び高まったことが相場を支えた。反発が継続的な上昇へつながるかは、今後の情勢次第で不透明である。
レンジ価格感:FOB価格は300ドル台半ばから後半の広い範囲で推移した。前週からの上昇幅は限定的であり、現時点では急激な上昇というより、小幅な戻りとして整理できる。
補足:欧州着LNGの8月前半着価格はmmBtu当たり10ドル台半ばから後半へ上昇した。中東情勢とエネルギー指標が同時に上向いており、尿素の製造・供給環境への影響を継続的に確認する必要がある。
市況:FOB中東は前週から反発し、300ドル台半ばから400ドル前後の範囲となった。バルト海市場と同様、供給不安が下落局面からの戻りを促した。
ドライバー:米国とイランの緊張が再び高まり、イランがホルムズ海峡を再封鎖すると主張したことで、供給の継続性が意識された。実際の物流や出荷への影響範囲は現時点では不明である。
レンジ価格感:オマーンからの8月積みカーゴは300ドル台後半、イランからの7月から8月初旬積みカーゴは300ドル台半ばで販売されたとされる。積み地と時期によって価格差がみられる。
補足:イラン産カーゴはトルコまたはアフリカ向け、別のカーゴはトルコ向けに販売された。中東からの成約は確認されるものの、ホルムズ海峡を巡る不確実性がどこまで価格に織り込まれるかは見通し不透明である。
市況:FOB中国は続落し、300ドル台後半から400ドル前後で推移した。国内生産が高水準を維持するなか、需要の弱さによる供給過剰感が相場を下押ししている。
ドライバー:中国当局が割り当てた輸出枠について、引き取り期限を9月末から12月末まで延長する方針との見方が示された。国内工場の平均稼働率は80%台前半と高く、肥料用・工業用需要はいずれも振るわない。
レンジ価格感:中国積みでは、オーストラリア向けが400ドル台半ば、東南アジア向けが400ドル台半ば前後で成約したとされる。山東省の工場渡し価格は現地通貨建てで小幅に上昇したが、ドル換算では200ドル台半ばで横ばいだった。
関連指標:アジアの石炭取引指標はトン当たり100ドル台前半で小幅に上昇した。一方、ガス爆発事故の影響で停止していた炭鉱が稼働を再開し、中国国内の石炭流通価格には下押し観測も出ている。
市況:CIF日本は前週から下落し、400ドル台半ばから後半の水準となった。国際相場の下落が日本向けの着値にも反映されている。
ドライバー:ベトナム産カーゴは400ドル台後半以上で提示された一方、買い手側は一段の下落を見込み、400ドル台半ば以下での調達を目指している。売り手と買い手の価格の目線には開きが残る。
レンジ価格感:中国産カーゴを欧州経由で日本へ持ち込む動きもみられるが、輸送コストが高いため、FOBの下落がそのまま日本向けCIFの値引きにつながる状況ではない。
補足:公表統計によると、インドネシアから日本への5月の輸出量は数百トンと小規模ながら前年同月から大幅に増加し、輸出単価は900ドル前後となった。前月の輸出実績はなく、継続的な供給かは確認が必要である。国内在庫や価格改定についての言及はなく、個別確認が必要となる。
市況:CFRインドは前週から横ばいとなり、400ドル台半ばで推移した。急激な上昇や下落は確認されず、次回の買い付け入札を待つ展開となっている。
ドライバー:次回入札は8月上旬に開示されるとの情報が伝えられた。一方、肥料需要が高まるカリフ期では降雨の遅れや大雨の影響により施肥時期がずれ込み、需要が当初想定を下回る可能性が示されている。
レンジ価格感:CFR価格は400ドル台半ばの狭い範囲で横ばいとなった。次回入札の数量や価格条件については言及がなく、現時点では不明である。
補足:インドの入札結果は国際的な需給バランスに関わる確認材料となる。今回は需要の発現時期に不確実性があるため、入札の開示時期に加え、実際の買い付け数量を確認する必要がある。
ブラジルの公表統計では、6月の輸入量は約19万トンとなり、前月から増加した一方、前年同月からは大幅に減少した。輸入単価は600ドル台前半で、前月比ではほぼ横ばい、前年同月比では大きく上昇した。
ブラジルの1月から6月までの累積輸入量は約176万トンとされた。比較数値も減少として示されているが、その比較基準については現時点で確認が必要である。
インドネシアの公表統計では、5月の輸出量は約3万3千トンとなり、前月および前年同月から減少した。輸出単価は600ドル台後半で、前月比・前年同月比とも上昇しており、数量減少と単価上昇が同時に進んだ。
尿素 市況の変動は、肥料用途、工業用途、輸送用尿素水関連の調達判断に影響します。現時点では、地域別の価格方向、需給要因、入札や政策動向、在庫状況を継続的に確認する必要があります。
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