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尿素 2026.07.20

尿素 市況は、FOBバルト海・中東・中国の主要3市場でそろって反発した。中東情勢の再緊張化に伴うホルムズ海峡の事実上の封鎖、黒海での輸送障害への懸念、中国の輸出条件が供給不安を強めた。一方、日本向けCIFとCFRインドは横ばいとなり、地域ごとの需給差が残る。
市況:FOBバルト海、中東、中国はいずれも前週から上昇した。これに対し、CIF日本とCFRインドは前週から変わらず、供給地域の不安と需要地の慎重な動きが併存した。
ドライバー:中東情勢の再緊張化、ホルムズ海峡と紅海を巡る物流懸念、黒海での輸送リスク、天然ガス価格の上昇、中国の輸出管理が相場を押し上げた。
レンジ価格感:FOBバルト海は300ドル台後半、中東と中国は300ドル台後半から400ドル台前半。CIF日本とCFRインドは400ドル台半ばから後半が中心となった。
補足:中国国内では生産が高水準の一方、農業用・工業用需要は弱い。インドも在庫と降雨不足から需要が盛り上がらず、今回の上昇は需要回復より供給不安の影響が大きい。
市況:FOBバルト海は前週から反発した。価格帯は主要3市場のなかでは相対的に低いものの、供給経路への懸念が買い手の警戒感を強めた。
ドライバー:黒海でのロシア軍による軍事攻撃を受け、肥料原料の輸送に支障が出るとの懸念が高まった。供給不安が相場の押し上げ要因となった。
レンジ価格感:300ドル台後半を中心とする水準感で、前週より切り上がった。今後は黒海周辺の輸送状況と積み出しへの波及確認が必要となる。
補足:中東情勢の緊張を背景に欧州着LNGも上昇し、8月後半着は百万英国熱量単位当たり10ドル台後半となった。物流と原料コストの両面が焦点である。
市況:FOB中東は底上げされ、前週から小幅に上昇した。米国とイランの緊張が再び高まり、域内供給に対する不透明感が強まった。
ドライバー:ホルムズ海峡が再び事実上の封鎖状態となり、周辺物流の混乱が意識された。紅海経由の中東積みカーゴへの供給不安と天然ガスの上昇も重なった。
レンジ価格感:300ドル台後半から400ドル台前半が中心となった。供給経路の制約が長引く場合は、実際の成約水準と船積み条件を個別に確認する必要がある。
補足:オマーンでは9月積みが400ドル前後で成約した。一方、400ドル台半ばの取引情報は真偽が判然とせず、確定情報としては扱えない。
市況:FOB中国は堅調に推移し、前週から上昇した。世界的な供給不安が中国積みカーゴにも波及した一方、国内生産は好調で工場稼働率も8割台後半の高水準だった。
ドライバー:農業用・工業用需要は弱く、国内需給は緩和的である。中国当局は輸出再禁止の時期を先送りしつつ、最低輸出価格と価格・数量に応じた輸出枠で管理しているとみられる。
レンジ価格感:300ドル台後半から400ドル台前半で、FOBは強含んだ。国内の供給余力だけでなく、輸出条件と仕向け地別の販売方針が価格形成の焦点となる。
関連指標:韓国貿易統計(公表統計)では、6月の中国からの輸入量は12,725トンで前月比30.8%増、前年同月比20.7%増。輸入単価は1トン当たり723ドルだった。
市況:CIF日本は前週から横ばいだった。中国メーカーが当局方針に沿って日本向け輸出を抑える状況が続き、ホルムズ海峡の再封鎖が締め付けを強める可能性も示された。
ドライバー:主要な輸入先になりつつあるベトナム積みは横ばいだった。東南アジアでは8月積みの売り物が多いとの指摘があり、供給量と日本向け配船の確認が必要である。
レンジ価格感:CIF日本は400ドル台半ばから後半、ベトナム積みは400ドル台前半。マレーシアから日本向けの数千トン規模の成約情報は400ドル前後だった。
補足:マレーシア積みは船積み時期と向け先が不明である。韓国貿易統計(公表統計)では、6月の日本からの輸入量は2,400トン、輸入単価は1トン当たり568ドルだった。
市況:CFRインドは前週から横ばいとなり、主要FOB市場の反発に対して値動きは限られた。
ドライバー:在庫水準が高いうえ、例年より降雨量が少なく、需要が盛り上がりに欠けたとみられる。
レンジ価格感:400ドル台半ばを中心とする水準で、前週から大きな変化は確認されなかった。
補足:次回入札は8月前半へ延期される見通しである。実施時期、数量、落札条件の確認が次の相場判断につながる。
韓国貿易統計(公表統計)では、6月の輸入量は41,479トンで前月比41.5%減、前年同月比123.9%増。輸入単価は1トン当たり758ドルだった。
原料関連では、欧州着LNGが上昇する一方、FOB豪ニューカッスル石炭は130ドル前後で前週比小幅安となり、エネルギー指標の方向は分かれた。
尿素 市況の変動は、肥料用途、工業用途、輸送用尿素水関連の調達判断に影響します。地域別の価格方向、需給要因、入札や政策動向、在庫状況を継続確認する必要があります。
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