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月末に資金繰りが苦しくなる理由とは?利益が出ていてもお金が足りなくなる仕組みを解説

「仕事はあるのに資金繰りが厳しい」

運送業や建設業の経営者の方から、このような声を聞くことがあります。

売上は順調に伸びているにもかかわらず、なぜ手元資金が不足してしまうのでしょうか。

その原因の一つが、入金と支払いのタイミングのズレです。

今回は、月末に資金繰りが苦しくなる理由について解説します。


■ 利益と現金は同じではない

経営においてよくある誤解が、「利益が出ていれば問題ない」という考え方です。

しかし実際には、利益が出ていても資金繰りに苦しむケースは少なくありません。

例えば、

  • 売上:1,000万円
  • 経費:800万円

であれば、利益は200万円です。

しかし、その売上代金がまだ入金されていなければ、手元の現金は不足する可能性があります。


■ 運送業・建設業で起こりやすい資金繰りの問題

特に運送業や建設業では、売上の入金より先に支払いが発生することが一般的です。

月初

  • 軽油代支払い
  • 外注費支払い
  • リース代支払い

月末

  • 給与支払い

翌月以降

  • 売上入金

この構造により、仕事が増えるほど先に必要なお金も増えていきます。


■ 軽油価格高騰が資金繰りを悪化させる理由

近年は、

  • 原油価格の上昇
  • 円安
  • 世界情勢の不安定化

などの影響で軽油価格が高止まりしています。

その結果、同じ量の軽油を購入していても支払額は増加しています。

例えば、以前は月100万円だった燃料費が、120万円、130万円になるケースもあります。

売上が変わらなくても、支払いだけが先に増えるため資金負担は大きくなります。


■ 月末に苦しくなる企業の共通点

資金繰りに悩む企業には共通点があります。

① 支払いが集中している

  • 燃料費
  • 外注費
  • 給与
  • 車両関連費用

が月末前後に集中するケースがあります。


② 売上入金サイトが長い

  • 月末締め翌月末
  • 月末締め翌々月末

など、入金までに時間がかかる場合があります。


③ 突発的な支出に弱い

  • 車両故障
  • 機械修理
  • 人員増加

などが発生すると一気に資金負担が増加します。


■ 資金繰り改善のために確認したいポイント

まずは、

□ 入金サイト

何日後に売上が入るのか

□ 支払いサイト

何日後に支払いが発生するのか

□ 毎月の固定支出

給与や燃料費などを整理することが重要です。


■ 重要なのは「利益」ではなく「キャッシュフロー」

これからの経営では、利益だけでなく、現金がいつ入って、いつ出ていくのかという視点が重要になります。

特に燃料費のような毎月発生する支出は、キャッシュフローに大きな影響を与えます。


■ まとめ

月末に資金繰りが苦しくなる主な理由は、

  • 売上入金より支払いが先に発生する
  • 軽油価格高騰による支出増加
  • 支払いの集中

にあります。

利益が出ていても、現金が不足すれば経営は安定しません。

まずは自社の入金と支払いの流れを把握することが重要です。

次回は、燃料費の支払いタイミングを見直すことで、資金繰りにどのような変化が生まれるのかについて詳しく解説します。


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