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中東再封鎖とインド買いでFOB全面高、日本は供給逼迫

ホルムズ海峡の再封鎖で中東の供給不安が再燃し、インドの強い買い意欲も重なってFOBバルト海・中東・中国はそろって切り上がった。中国は輸出規制継続観測で内需優先が意識され、日本ではアジア域内の玉不足に加え、国内メーカーの出荷調整やコンテナ不足も重なり、輸入・国産ともに手当てしにくい状態が強まっている。


FOBバルト海・中東・中国市場

市況:上昇

ドライバー:イランがホルムズ海峡の開放を示した後に再び封鎖へ踏み切り、供給不安が再燃した。これに加え、インドが強い買い意欲を示したことで国際需給が引き締まった。

レンジ価格感:800ドル台前半から900ドル前後へ切り上がった。


バルト海市場

市況:上昇

ドライバー:インド向けの強い需要が相場を押し上げた。中東からの供給が乏しいなかでロシア積みカーゴが中心供給源とみられ、バルト海積みもこれに連動した。エジプト、アルジェリアなど欧州向け主体の生産国積みも押し上げられた。

レンジ価格感:800ドル台後半。


中東市場

市況:上昇

ドライバー:イランによるホルムズ海峡再封鎖で供給不安が再燃した。あわせて、インドの買い付け入札が強い買い気を示し、需給を引き締めた。

レンジ価格感:800ドル台後半から900ドル前後。

補足:カタール玉のブラジル向け流入増加と輸入単価上昇が示されている。


中国市場

市況:上昇

ドライバー:一部地域で農業用需要の後退と工業用需要の軟化がみられた一方、中東情勢の緊張継続で国内需給はなおタイトとされる。原油・天然ガスなどのエネルギー価格が高止まりするなか、当局は内需向け肥料供給を優先するとみられ、少なくとも6月上旬までは輸出規制継続観測が強い。

レンジ価格感:800ドル台前半から900ドル近辺。

関連指標:中国の今後の輸出方針は22日の国家発展改革委員会の記者会合で議論される見通し。貿易統計では3月の輸出は前月比で減少し、韓国向けの輸入単価は上昇、ブラジル向けの流入は増加した。豪州積み石炭指標は前週比で下落した。


日本市場

市況:上昇

ドライバー:アジア域内の需給逼迫で相場が押し上げられた。ベトナム以外の生産国からの輸入は引き続き難しく、ベトナム積みも他国との争奪となっている。加えて、コンテナ船不足による納期長期化と、国内大手メーカーの出荷ライン不具合に伴う出荷調整が、調達難を強めている。

レンジ価格感:1,000ドル前後から1,000ドル台前半。

補足:高値の輸入玉を積極的に買い付ける需要家は現時点で多くない。国産尿素のターム供給価格は6月までは原油高の影響を受けにくく、輸入玉より相当程度安く手当てできるとされる。


インド市場

市況:上昇

ドライバー:インド国営IPLが入札を通じて大量購入に動いた。ホルムズ海峡の事実上の封鎖でカーゴ納入の遅れが意識され、買い付けを急いでいるとみられる。

レンジ価格感:900ドル台半ば。


その他

インドネシアのPupukは4月の販売入札を見送る方針で、肥料需要期を踏まえて国内向け供給を優先するとみられる。韓国の3月輸入量は前月比で減少し、輸入単価は上昇した。ブラジルの3月輸入量は前月比で増加し、輸入単価も上昇した。


今後の注目ポイント

  1. ホルムズ海峡を巡る動きが中東積みの供給不安をどこまで左右するか。
  2. インドIPLの実購入数量と追加調達の有無。
  3. 中国当局が22日の記者会合で輸出方針をどう示すか。
  4. ベトナム積みの供給余力と、コンテナ不足による日本向け納期長期化の継続有無。
  5. 日本国内メーカーの出荷調整がスポット調達難にどこまで波及するか。


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