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インド買い意欲で中東・中国が底堅く推移欧州需要も下支え、全体は上昇基調へ

FOBバルト海・中東・中国市場

全球市況は上向き。バルト海は先週比で数ドル上昇し、おおむね 300ドル台後半〜400ドル台前半 のレンジに反発した。中東も同様に小幅高となり、買い意欲の強いインド向け需要が支えとなった。中国は 300ドル台後半〜400ドル弱 で堅調。相場全体として上昇圧力が広がる展開となった。

バルト海市場

バルト海は堅調。背景にはインドの強い買いがある。ただし上値はやや重く、欧州需要は在庫調整局面に入りつつある。2026年から適用されるCBAM(炭素国境調整措置)導入前の“駆け込み需要”は一巡し、足元では価格上昇ペースは落ち着き始めている。

中東市場

中東は底上げ。インド国営IPLの買い付け入札が締め切られたことで、強材料視されている。別のインド輸入業者も追加の買い付け入札を検討しており、買い意欲が相場の下支え要因となった。一方、エジプト積みは買いがやや減速気味で、欧州向けの余剰感から中東積みの上値は限定的。

中国市場

中国は上昇。中国当局が 10〜12月分の輸出枠を追加的に許可した とされ、輸出余地は年間で数十万トン規模とみられる。小粒尿素は 400ドル台前半、大粒尿素は 400ドル台半ば といずれも400ドル台に乗せて堅調。また、国内の工場稼働は7割前後で推移し、原料ガス価格も落ち着きつつある。国内向け価格も上向き。

日本市場

CIF日本市況は横ばいの 400ドル台後半。大手メーカーの定期修理が年末まで続き、国内供給はタイト。中国の輸出動向が2026年以降で不透明となる中、冬場にかけて韓国・中国との調達競争が激化する可能性がある。輸入量は前年より減少が続き、スポット需給は引き締まり気味。

インド市場

CFRインドは 400ドル台前半〜後半で推移。インド国営IPLが数十万トン規模の買い付け入札を実施し、市場の関心が集中。次回の追加入札が行われる可能性も高いとされ、世界市場全体の方向性を左右する焦点に。複数の荷主が応札を検討しており、相場は強含み。

その他

ブラジル向けはアジア勢との競争で一部割安玉の成約がみられる。韓国市場は小幅高で安定。東南アジアの一部では中国積みとの価格競争が続き、FOBベースは 300ドル台後半〜400ドル弱 の幅広いレンジ。

今後の注目ポイント

  1. インドの次回入札タイミングと調達規模
  2. 中国の輸出枠追加の有無と実際の出荷ペース
  3. 欧州需要(特に冬場の在庫動向)
  4. CBAM開始前の駆け込み需要の残余
  5. 日本国内メーカーの年末稼働状況
  6. 中東・北アフリカの供給バランス

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