尿素 2025.09.08
国際取引市況はFOBバルト海が400ドル前半、中東が400ドル後半〜500ドル付近で推移し、いずれも前週比で軟調な動き。FOB中国は400ドル前半で横ばいとなり、中国からの供給増加とインド需要一巡が影響した。
FOBバルト海は軟調に推移。インドによる購入が一服したことで買い気が後退。不需要期に加え需給緩和感が意識された。欧州着LNG価格は4カ月ぶり安値水準に下落。
FOB中東は大幅に下落。カタール積みカーゴの売り込みが重しとなり、相場を押し下げた。一般的な商談水準は400ドル後半前後とされる。
FOB中国は横ばいで推移。インド向け輸出枠が追加されたが、需給緩みと様子見姿勢で地合いは弱い。7月輸出量は前年同月比で大幅増加、単価は400ドル前半で推移している。
CIF日本市況は横ばいの400ドル後半〜500ドル付近。大きな動きはなく、中国品の供給余力から一定の安定供給が見込まれる。ただし追加需要は限定的で、追加入札の余地は小さい。
CFRインド市況は460ドル前半で推移。NFLによる買付入札を控え様子見ムードが続く。中国から120万トン規模の供給が見込まれ、足元では400ドル前半ベースの応札価格が想定される。落札価格はさらに下がる可能性もある。