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中東・中国高値圏継続、ホルムズ影響で日本の確保難強まる

ホルムズ海峡の開放が見通せないなか、FOBバルト海・中東・中国はそろって大幅高となった。中国は輸出規制継続観測で輸出玉が乏しく、日本ではアドブルー向け原料の先回り確保が進む一方、供給不足感はなお残る。インドの新規入札、東南アジアの定修入りと物流逼迫が、次の市況判断材料として意識される。


FOBバルト海・中東・中国市場

市況:上昇

ドライバー:ホルムズ海峡の開放兆候が見えず、全体に需給のタイト感が強まった。中国では輸出規制継続の見通しも重なり、アジア向け供給の乏しさが意識された。

レンジ価格感:バルト海は600ドル台後半、中東は700ドル台半ばから800ドル近辺、中国は700ドル台半ばから800ドル弱


バルト海市場

市況:上昇

ドライバー:中東情勢の緊張継続で需給が引き締まり、エジプトやナイジェリアの欧州向け成約も買い優勢を映した。欧州ではCBAM廃止を求める声も出ているが、規制当局の対応については現時点で変化の言及がない。

レンジ価格感:600ドル台後半


中東市場

市況:上昇

ドライバー:中東情勢の緊張とホルムズ海峡の事実上の封鎖継続で供給不安が強く、新規商談も進めづらい状況とされた。需給のタイト感が引き続き相場を押し上げた。

レンジ価格感:700ドル台半ばから800ドル近辺

補足:イランでは生産継続と一定量の輸出が指摘され、数万トン規模の4月積み販売や入札情報も出ているが、一部入札結果は言及なし


中国市場

市況:上昇

ドライバー:中国当局が輸出規制を継続する見通しとなり、輸出玉の乏しさが続いた。インドやオーストラリアなどアジア域内の需要も旺盛で、需給の逼迫感が高まっている。一方で中国国内は末端需要の弱さから上値の重さも残った。

レンジ価格感:700ドル台半ばから800ドル弱

関連指標:中国国内の工場稼働率は80%台後半で高め。豪ニューカッスル積み石炭は130ドル台後半へ上昇した


日本市場

市況:上昇

ドライバー:国内需給の逼迫感から買い気が強まり、アドブルー向け原料の確保を急ぐ動きが出ている。先高観測と供給不安を背景に需要家からのオーダーが増加傾向とされ、原料供給が追い付かない懸念も示された。

レンジ価格感:CIF日本は800ドル台後半から900ドル台前半、輸入玉はトン当たり10万円台前半から半ば

補足:輸入尿素ベースのアドブルーメーカーでは、ベトナム産の少量玉で当面在庫を確保した例が示された。一方、国産尿素は過去実績のない需要家の手当てが難しく、今後の原料枯渇を懸念して輸入玉を10万円台半ば程度まで検討可能とする見方もある


インド市場

市況:横ばい

ドライバー:新たな買い付け入札が開示され、世界の尿素流通実態や価格指標が見える材料として注目が集まっている。国内生産と在庫の潤沢さが示される一方、過去入札分ではホルムズ海峡封鎖の影響で一部調達遅延も伝えられた。

レンジ価格感:800ドル前後


その他

東南アジアでは、インドネシア、マレーシア、ブルネイの肥料サプライヤーが業界団体の立ち上げを発表した。マレーシアのビントゥル尿素工場は4月に定修入り予定で、豪州の旺盛な買い気も重なり需給タイト感が強まっている。加えてコンテナ船不足が供給網を圧迫しているとの指摘がある。


今後の注目ポイント

  1. ホルムズ海峡の実質封鎖がいつ緩和するか、新規商談再開の兆しが出るか
  2. 中国の輸出規制継続見通しが維持されるか、アジア向け輸出玉が増えるか
  3. インドの新規買い付け入札結果が、国際価格と流通の実勢をどう映すか
  4. 日本のアドブルーメーカーによる輸入玉の追加確保が広がるか、国内供給不足感が和らぐか
  5. 東南アジアの4月定修とコンテナ不足が、域内の供給網へどこまで影響するか


【お問い合わせ】
エネルギー事業部 尿素部門
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