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欧州・中米向け需要を背景に国際相場は上昇、日本市場は静観


【FOBバルト海・中東・中国市場】

国際取引市況は上昇基調となった。
FOBバルト海は 300ドル後半 と前週比で +10ドル、FOB中東は中値で 450ドル弱+3.5ドル、FOB中国は 400ドル前半+21.5ドル それぞれ上昇した。欧州および中米向けを中心とした堅調な需要が相場を押し上げた。


【バルト海市場】

バルト海は上昇。
欧州向け需要が堅調で、需給のタイト感が意識された。春肥需要期に向け、欧州では 約130万トン規模の尿素不足 が指摘されており、商談水準は 400ドル弱FOB まで切り上がった。

中米向け販売を行うトレーダーによる買い付け入札では、1万3,000〜1万8,000トン が同水準で応札されたとの情報も伝えられている。

また、エジプト積みでは 1〜2月積み計6万1,000トン400ドル強FOB で成約した模様で、これを受けナイジェリア積みにも買い気が波及。大手メーカーが 2月積み3万トンを400ドル中盤FOB で販売したとの情報も聞かれた。


【中東市場】

中東は底堅い推移。
インドが2月にも新たな買い付け入札を実施するとみられ、潜在需要が相場を下支えしている。

イラン積みでは 3月積み2万トンが400ドル前半FOB でトルコ向けに成約したとの情報が浮上。前回比で 30ドル以上の上昇 とされる。もっとも、対イラン制裁の影響により買い手は限定的で、一般的な取引水準よりディスカウントされる傾向は続いている。


【中国市場】

中国は堅調。
強い買い気を背景に、FOB中国は押し上げられた。一部市場関係者によると、2月積み1万3,000トン420ドルFOB前半〜後半 で成約したとされ、これに先立ち中米向けでも同水準で応札があった模様。

中国貿易統計によると、12月の輸出量は27万8,331トン と前月比 53.8%減。一方、前年同月比では 11万5,716トン増 となった。輸出単価は 400ドル弱/トン と前月比で低下した。


【日本市場】

CIF日本市況は 435〜495ドル で横ばい。
中国からの輸出再規制の影響は現時点では限定的で、大きな価格変動はみられていない。

中国貿易統計によると、12月の日本向け輸出量は670トン と前月比 76.7%減。輸出単価は 431ドル/トン と前月比で上昇した。

国内では在庫水準が高く、当面はスポット玉の購入余地が限られるとみる買い手も多い。一方、国内最大手メーカーの供給が潤沢で、円安進行を背景に 輸入尿素との価格競争力が高まっている との見方もある。

また、国内尿素メーカーが 2026年度以降、調達の一部を国産尿素へ切り替える動き を検討する需要家が出始めているとの情報も聞かれる。

もっとも、LNGの国際需給がタイト化していることから、今後は 国産尿素の生産コスト上昇リスク も意識されている。日刊『LNG』によると、23日時点の日本着(DES)LNG 3月着スポット価格は11.45ドル/mmBtu と前週比で上昇した。


【インド市場】

CFRインドは 400ドル中盤 で横ばい。
次回の買い付け入札待ちで、市場の動きは鈍い。市場関係者の一部は、3月末〜4月初旬出荷分を対象とした入札が2月中旬にも実施される可能性 を指摘している。

供給面では、12月の尿素生産量が269万トン と前月をやや上回った模様。需給は引き続きショート気味との見方が多い。


【今後の注目ポイント】

  • 欧州向け尿素需要の持続性と春肥需給
  • インドの次回買い付け入札の時期・数量
  • 中国の輸出再規制の継続性
  • 中東(特にイラン)積みの供給回復動向
  • LNG価格上昇が尿素コストに与える影響
  • 日本国内における国産尿素シフトの進展


【お問い合わせ】
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