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国際相場は米国主導で上昇国内は価格転嫁の行方を注視

【FOBバルト海・中東・中国市場】

国際取引市況は、全体として米国向け需要の強さを背景に上昇基調となった。
バルト海は300ドル台後半〜400ドル弱へ切り上がり、中東も420ドル前後〜440ドル台まで水準を引き上げた。一方、中国は400ドル前後で横ばい推移となり、地域間で方向感に差がみられる展開となった。


【バルト海市場】

バルト海は上昇基調。米国向けの強い買いが相場を押し上げた。
FOBベースでは370ドル台後半〜390ドル前後での成約が伝えられ、米国向けでは欧州積みと競合する北アフリカ積みも動いた。

もっとも、欧州域内では在庫水準が高く、足元の実需は限定的。CBAM関連の政策動向を見極める姿勢が強く、積極的な買いは広がっていない


【中東市場】

中東は堅調推移。イラン国内の天然ガス供給不安が長引き、尿素工場の稼働が正常化していないことから、供給のタイト感が意識された。
FOB中東では420ドル台前半〜中盤での買い意欲が示されたものの、売り手は様子見姿勢を崩していない。

米国・豪州向け需要も下支えとなり、中東メーカーは市況を先高とみる見方を強めている。


【中国市場】

中国は横ばい。国内需要期を背景に輸出は抑制されており、海外向けの出物は限定的。
工場稼働率は8割前後とされ、国内供給は安定しているものの、輸出再開は春以降との見方が大勢だ。

工場渡し価格は1,700元前後で推移し、ドル換算では240ドル台前半〜後半。輸出枠の行方を見極める段階にある。


【日本市場】

CIF日本市況は430ドル台〜490ドル台で横ばい。
中国からの供給停止の影響は現時点では限定的で、スポット市場に大きな変化はみられていない。

一方、国内尿素メーカーが設備老朽化などを背景に、尿素を含むアンモニア系製品をキログラムあたり10円値上げする方針を示しており、今後の国内価格形成への影響が注目される。


【インド市場】

CFRインドは420ドル台前半〜後半で小動き。
前回入札では想定数量に届かず、ショートバランスが意識されている。市場では、近く追加の買い付け入札が実施される可能性が高いとの見方が広がっている。


【その他】

ブラジルでは中国からの輸入量が減少した一方、前年同月比では高水準を維持。
アジアのエネルギー指標である豪州ニューキャッスル石炭は100ドル台後半〜110ドル前後で推移し、尿素コスト面では大きな変化はみられていない。


【今後の注目ポイント】

  • 米国向け尿素需要の持続性
  • イランの天然ガス供給と中東工場稼働状況
  • 中国の輸出再開時期と政策判断
  • 欧州CBAM関連政策の具体化
  • 日本国内メーカーの値上げが需給に与える影響
  • インドの次回入札の規模とタイミング

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