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CBAM前の在庫積み増しで欧州堅調 中国輸出再開観測で相場に揺らぎ

FOBバルト海・中東・中国市場

国際取引市況はFOBバルト海が前週比上昇し $300台前半〜後半
FOB中東は $300台後半〜$400弱、FOB中国は $300台後半〜$400近辺 と小幅高で推移。
欧州向け需要の増加や在庫積み増しの動きが背景。一方、中国の10〜12月期輸出割当観測が出るなど、市場全体には様子見ムードも残った。


バルト海は続伸、CBAM前の積み増し加速

FOBバルト海は堅調に上昇。2026年1月に始まるCBAMを控え、欧州側で在庫積み増しが強まっている。
北アフリカ積みカーゴの欧州向け引き合いも増加し、周辺市場へ波及。
一方、CBAMに伴う追加コストの不透明さから、需給の読みづらさも指摘されている。


中東は反落、中国供給増観測で調整

FOB中東は $300台後半〜$400弱 のレンジで反落。
中国当局が10〜12月期の輸出割当を実施したとの観測で、供給懸念がやや緩和。
一方、欧州市場の買い気は強く、エジプト積みは上昇する場面も見られた。


中国市場

FOB中国は $300台後半〜$400近辺 と横ばい。
尿素工場の稼働率は 70%台後半 と高水準を維持。
山東省の工場渡し価格は 1,500元台後半〜1,600元台前半(ドル換算 $200台前半〜中盤)と上伸した。

輸出政策は依然として不透明で、港湾在庫のうち 20万トン規模 が輸出可能と見られるが、割当の詳細が示されず需給判断が難しい状況。


日本市場

CIF日本は $400台後半〜$500弱 で横ばい。
国内大手メーカーの定修により出荷制限が続き、新規商談は落ち着いた状態。
中国の輸出割当次第では、日本向け供給が一時的に締まる可能性もある。


インド市場

CFRインドは $300後半〜$400前半 と横ばい。
需要期の終盤に入り買い気は弱め。
インド公社RCFが実施した買い付け入札は市場反応が鈍く、
次回入札(20日締め切り)は 40万トン規模 を目標とする見方がある。

ただし、中国供給の不安定さや港湾在庫の積み増し課題を踏まえ、
追加の買い付けに動く可能性も一部で指摘される。


その他地域

インドネシアの輸出は 55万トン台後半 と増加傾向。FOBは $300台後半
アフリカ(ナイジェリア)は 3万トン規模 の出荷を実施。
東南アジアでは $300台前半〜中盤 の低価格カーゴが出回り、需給緩和の兆し。


今後の注目点

  1. CBAM施行前の欧州在庫積み増し動向
  2. 中国の10〜12月期輸出割当の追加有無
  3. インド次回入札の結果(価格・数量)
  4. 北アフリカ出荷遅延が欧州市場へ与える影響
  5. LNG・石炭など原燃料価格と尿素製造コストの動き

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