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国際尿素は下押し続く、中国輸出とインド買い一巡で弱含み

バルト海市場

バルトは$300台後半中心で軟調。需要期前だが買いは鈍く、欧州域内の在庫水準の高さと先安観が重石。短期の上昇材料は乏しく、戻りは限定的との見方が優勢。

中東市場

中東は$400台前半へじり安。インドの買い一巡に加え、エジプト積みの可販玉が増えて供給過多が意識される。スポット販売も出たが、価格の戻りは弱い。

中国市場

中国は$300台後半〜$400台頭で小動き。輸出枠・出港管理の運用を見極めつつ、インド向け中心に輸出用の余力は増えやすい。一方、国内肥料需要期に入るため、内需優先で出港抑制が強まる可能性も。山東の工場オファーは元建て軟化→ドル建てでも弱含みに連動。対外価格の下押し圧力は残る。

日本市場(CIF)

日本着は$400台後半が中心で、直近は前週比で下押し。中国積みの流入余力とオフシーズン入りが背景。国産玉も弱含みで、調達側は様子見が増加。もっとも、国内メーカーの定修や稼働調整期が重なるため、タイミング次第では一時的に引き締まるリスクもある。

インド市場(CFR)

インドは$400台後半で小康。前回入札での調達は数十万トン級(約20万トン前後)と整理され、次回入札待ち。9〜10月の到着増で港湾在庫は高め。新規入札の告知が出るまでは、周辺産地のFOBは戻りが鈍い見通し。

その他周辺

アフリカ(ナイジェリア)成約は$400台前半、東南アジア(ブルネイ等)は$300台後半の報。地域的な供給回復がアジア全体の上値を抑制。
参考:画像内のLNG指標はUS$/mmBtuで下げ基調—燃料コスト面では尿素のコスト下押し要因。

今後の注目動き

  1. 中国の輸出管理の運用:枠追加か抑制かでアジアFOBの方向感が決まる。
  2. インドの次回入札の時期と条件:数量・出荷期限次第で短期反発の芽。
  3. 日本の定修期と在庫戦略:冬場需要前の先取り調達の有無がCIFを左右。
  4. 海上運賃・為替:円安と運賃の上下が着値コストへ波及。
  5. 中東・北アフリカの稼働:高稼働が続けば下押し圧力継続。

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